【大相撲】異なる感染状況に難しい判断迫られる協会 尾車部屋は “秋場所OK”も宮城野部屋は?

白鵬が所属する宮城野部屋から陽性者が…

日本相撲協会の芝田山広報部長(58=元横綱大乃国)は3日、電話取材に応じ、新型コロナウイルスに感染した世話人の錦風(43)が所属する尾車部屋の力士らが秋場所(12日初日、東京・両国国技館)出場できるかについて「現状では問題なさそう」との認識を示した。

芝田山部長は、錦風の症状を「とりあえず発熱がおさまったようだ。自宅で療養ということです。現状は無症状。当面は自宅で経過監察」と説明。また、錦風は稽古場に行っていたが「他の者は濃厚接触にはなっていない」ことを挙げた。

一方、十両北青鵬(19)の陽性が判明した宮城野部屋は異なるケースであることを改めて強調。横綱白鵬(36)を含む部屋の力士らは検査で陰性が確認されたが、芝田山部長は「力士(北青鵬)が稽古していたということで、そのへんは検査の結果や状況を見て」と、近日中に実施する全協会員を対象にしたPCR検査を検討材料にするなど慎重な姿勢を貫いている。

「みんながまた一斉に検査したうえで、感染症の先生も含めて判断する。その判断は来週以降」と芝田山部長。出場可否のジャッジはぎりぎりになりそうだ。

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