巨人・原辰徳監督(63)が3日の阪神戦(甲子園)で執念の継投を展開した。
5回まで完全投球だった先発・戸郷は6回に1点を失い、7回も一死満塁から大山の適時打で2点を失って3―3の同点に追いつかれて無念の降板。ここから巨人ベンチは一気に慌ただしくなった。
なおも一死二、三塁の場面で代打・サンズに対して変則左腕の高梨を2番手で投入。しかし、2球連続でボール球を投じるなり、敬遠を申告してすべての塁を埋めた。さらに阪神側から代打・原口が送られると原監督は鍵谷をマウンドに送り、捕邪飛で打ち取った。そして続く左打ちの中野には大江を出したが、フルカウントからスライダーをとらえられ、走者一掃の3点適時三塁打。この回一挙5失点となり、試合をひっくり返された。
ペナントレースの行方を占う首位攻防3連戦の第1ラウンドは、両チームとも総力戦の様相を呈している。