神奈川県内の医療・行政関係者らでつくる県感染症対策協議会が3日、オンライン形式で行われた。
新型コロナウイルス患者の入院優先度などを判断するため、保健所担当者が患者から聞き取っていた健康状態などの情報を、患者自身がスマートフォンなどを使って入力する方式を8日から県内全域で導入することが報告された。保健所の業務軽減が目的という。
患者や検査を受けた人に手渡される冊子「療養のしおり」で利用方法を紹介。保健所からの電話を待っている間にウェブフォーム上に症状や家族構成などの情報を入力してもらう。
具合が悪くて入力できない人やスマートフォンを操作できない人などは、従来通り保健所の担当者が電話で連絡して聞き取る。
黒岩祐治知事は「最前線で活躍している保健所の皆さんのため、デジタルの力によって業務を劇的に減らすことができる」と話した。
また、新型コロナの治療薬ステロイドを患者に事前処方し、投与時期を医師が判断する早期薬剤処方の指針導入の方向性が了承された。