【2021.09.03配信】日本チェーンドラッグストア協会は9月3日、定例会見を開き、コロナに効くといった誤情報がSNSで拡散されていた市販薬「パモキサン錠」の誤情報に関してコメントし、誤情報対策を「検討したい」との考えを示した。
蟯(ぎょう)虫駆除薬の市販薬「パモキサン錠」においては、コロナに効くなどの誤情報がSNSで拡散されており、8月26日にメーカーである佐藤製薬からコロナに効くといったエビデンスはないことなどがHPで公表されていた。
これに関し、記者から「ドラッグストア協会からこの誤情報への厚労省などへの働きかけはあったか」との質問が出ると、同協会事務総長の田中浩幸氏は、「現状においてその認識や働きかけはなかった」とした上で、「(誤情報対策への)検討も必要だと思う」との認識を示した。
同協会では、コロナワクチン副反応に対する市販薬に関して、アセトアミノフェンだけでなく、イブプロフェンやロキソプロフェンでも対応が可能だとの告知を厚労省に働きかけていた経緯がある。
田中事務総長は「副反応への対応の解熱鎮痛薬の情報に関してはWHOなどから情報があったために、国民に迷いが出ないようにお願いした」と経緯を説明した。
「逆のパターン、デマ情報に基づく適用外使用に関する注意喚起も検討していく必要はある」との考えを述べた。
「パモキサン錠」をめぐっては、新型コロナウイルスに効果があるとの誤情報がSNS上などで拡散されていており、メーカーの佐藤製薬は自社ホームページで新型コロナウイルスに関する有効性は認められていないことを告知していた。