阪神・大山 千金同点打を含む3安打3打点 初球打ちは「思い切りいきつつ、頭は冷静に」

打順は7番に下がったものの、大暴れを見せた阪神・大山

阪神・大山悠輔内野手(26)が3日の巨人戦(甲子園)で4打数3安打3打点をマーク。7―3の快勝劇に大きく貢献した。

1―3と2点のビハインドを背負った7回一死満塁の場面では、思い切りよく初球を振りぬき、左翼線への2点適時二塁打。劣勢を自らのバットで打ち破り「打つだけしかなかった。(初球から振ることが)自分の持ち味だと思うので。思い切りいきつつ、頭は冷静に。しっかり準備して打席に入れたことが良かったと思う」と振り返った。

長引く打撃不振もあり、この日は7番にまで打順を降格されてのスタメン出場。打率2割3分8厘、得点圏打率2割2厘は、セ・規定到達打者ではワースト(試合開始前時点)とあって風当たりも強かったが、虎の主砲は逆境の中でも己を貫いた。

矢野監督も「苦しんでいる中で打ってくれた悠輔を見ることができてうれしい。まだ『悠輔らしい』というところまではいっていないが、何とかしようという気持ちを見せてくれた。何かのきっかけにしてくれれば」とほほを緩める。

虎がペナントレースを制するためには、宿敵巨人を下すためには絶対に不可欠な背番号3の復調。それを予感させる一夜となった。

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