阪神「大山外し」「佐藤輝に代打」「12安打」でも広島に連敗…一気に3位転落ピンチ

2桁安打で勝てない…阪神・矢野監督(右)の胸中は

〝4番外し〟も特効薬にならず…。阪神は28日の広島戦(マツダ)を6―7で落とし、2位・巨人とのゲーム差は1・5に、3位・ヤクルトとは2ゲーム差に詰め寄られる手痛い敗戦となった。

プロ2度目の先発となったドラフト5位新人・村上が、序盤3回で6安打5失点KO。鈴木誠や、菊池涼などに敵の中心打者に被弾を喫した。矢野監督も「楽しみにしてたんだけどね…」と落胆を隠さなかった。

この日は好機での凡退が目立ち、得点圏打率も通算で1割台まで落ち込んでいた4番・大山のスタメン外しを決断。3番・ロハス、4番・サンズ、5番・佐藤輝でクリーンアップを形成したが、佐藤輝もスランプを抜け出せない。広島投手陣を相手に4打数無安打で、21日の中日戦(バンテリン)での4打席目を最後に、その後24打席連続で無安打となった。1点差に迫った8回二死一塁の打席で代打・原口を送るなど、矢野監督はついに怪物新人の起用にもメスを入れた。

攻撃陣全体はこの日も12安打、3試合連続2桁安打を記録と決して低調なわけでない。「今は(大山)悠輔と、輝が悪いけど、あとはそんなには…(悪くはない)」と矢野監督。最下位・広島にまさかの連敗を喫し、29日の結果次第では4月3日以来、死守してきた首位からだけでなく、3位まで順位を落とす可能性も出てきてしまった。

© 株式会社東京スポーツ新聞社