西武・栗山 史上初のバースデー2000安打ならず…あと1本で今度は「本拠地達成」願う声

楽天戦の9回に右前打を放ち、偉業まであと1本とした西武・栗山

唯一無二の快挙を逃したとなれば本音は…。西武・栗山巧(38)が史上初となる「誕生日の2000安打達成」を逃したことで周囲から再び「あの願い」が浮上し始めている。

2000安打まで残り2本で迎えた栗山は3日、敵地での楽天戦に「6番・左翼」で先発出場。誕生日での偉業達成となれば球界史上初だったため、試合前から球団関係者やファンの間では球史に残る大記録樹立に期待を寄せていた。

そんな周囲の思いも実らず栗山は9回に右前打を放ちながらも、持ち越しとなった。そこでにわかに周囲やファンからささやかれ始めたのが敵地ではなく「本拠地での偉業達成」だ。

誕生日での2000安打であれば無類の記録だけに球団関係者やファンも「場所」にこだわる必要はなかった。だが、その目標がなくなったとなれば話は別となる。

栗山は西武一筋20年のベテラン。生え抜き選手の2000安打は球団史上初となる。となれば、達成場所はやはりレオ党が待つ本拠地がふさわしいのは言うまでもない。実際にネットを中心にファンの間でも「1日でも早く達成してもらいたい」という意見がある一方、「栗山は西武の中でも特別な存在。できれば大勢のファンの待つ本拠地で決めてもらいたい」という声も数多く見られる。

栗山自身も残り2本となった1日のロッテ戦後、「ここまで来たら早く決めたいか」という問いに「正直そういう気持ちはあまりないです」と心境を吐露。そのうえで「僕自身は(2000安打を)そんなに意識してなくて。ファンの皆さんが楽しみにされていると思うので。僕は一生懸命いつもと変わらずやるだけかなと思います」と冷静に話していた。ファンを人一倍大切にする栗山のこと。偉業には支えてくれた人たちへの恩返しの意味合いもあるからこその発言だろう。

実力を考えれば4日の敵地戦での達成が現実味を帯びる中、それでもやまない栗山の本拠地での偉業達成待望論。さて結末はどうなるのか。

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