ソフトバンク期待のリチャード うれしいプロ初安打「小久保ヘッドが横に来て言ってくれた」

7回に中前打を放つソフトバンク・リチャード

ソフトバンクのリチャード内野手(22)が4日のオリックス戦(ペイペイ)で、うれしいプロ初安打を放った。

この日が2度目のスタメン出場。昇格即スタメンとなった2日の同カードではノーヒットに終わっていた。

2打席目にチームの大量得点につながる四球を選ぶと、7回の第4打席で快音を響かせた。オリックス・張の153キロ直球を中前にはじき返した。ベンチも大盛り上がりとなった。

公式戦では今回が初の一軍。この日もガチガチに緊張していた。そんな中で1打席目が終わった後に小久保ヘッドが話しかけてきてくれた。

「横にヘッドが来て『俺もその気持ちは分かるよ』と言ってくれて。『(結果を)欲しがるなよ』みたいな。メンタル面で焦りがあったんですけど『俺の1年目なんて9打席目でヒット出たんやぞ』って。自分のことばかり考えちゃいそうになっていたので、心がホッとしたというか。欲しがらずに、やってきたことをやろうと思った。今日は自分だけで打ったヒットじゃなかったですね」。

エキシビションマッチ後に二軍降格となり落ち込んでいると、藤本二軍監督からカツを入れられて闘志を取り戻した。また、一軍合流後は連日、王球団会長から直接指導を受けている。

多くの期待を背負い未来の主軸候補が大きな1歩を踏み出した。

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