米テニス女子選手 2000件以上の誹謗中傷を告白「歩けなくなるほど脚を破壊する」

スローン・スティーブンス(ロイター=USA TODAY Sports)

テニスの4大大会「全米オープン」に出場し、3回戦で敗退した女子世界ランキング66位のスローン・スティーブンス(28=米国)が4日(日本時間5日)までに自身のSNSで多大な誹謗中傷被害を受けていることを告白した。

17年の全米OP覇者でもあるスティーブンスは3日の敗戦後、インスタグラムに「十分に語られていないけど、本当にひどいわ」とつづり、2000通以上の暴力的なメッセージが寄せられていることを明かした。中には「あなたを見つけ出し、歩けなくなるほど脚を破壊することを約束します」という恐ろしい内容もあったという。

アスリートへの誹謗中傷は日本国内でも問題となっている。東京五輪開催中にも複数の選手が被害を告白。その一方で全米OPの主催者・全米テニス協会は出場選手の「メンタルヘルス」のサポート体制を強化するなど対策を実施してきた。

スティーブンスは「この種の憎しみはとても疲れるし、終わりがない」と記しつつも「私はネガティブなものよりポジティブなものを選びます。ここ(インスタ)では皆さんに幸せをお届けしたいと思っていますが、いつもバラ色の笑顔ではありません」と切実につづった。

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