【東京パラリンピック】車いすバスケ・堂々の銀 主将・豊島英「みんなが40分間頑張ってくれた」

米国に敗れたが日本は堂々の銀メダル(ロイター)

東京パラリンピック・車いすバスケットボール(5日、有明アリーナ)、男子決勝が行われ、日本は米国に60―64で敗れたが、堂々の銀メダルに輝いた。

互角以上の戦いぶりだった。前回2016年リオ大会王者・米国との一戦を前に、主将・豊島英(32=宮城MAX)は「チャレンジャーの気持ちで臨んだ。自分たちのディフェンスなど、今までやってきたことを最後まで出し切ろう」と自らを鼓舞してコートに立った。

この日は、第2クオーター(Q)を終えて27―32とリードを許す苦しい展開。それでも、第3Qは守備からリズムを作ると、46―45と逆転に成功した。第4Qは、王者・米国の強力攻撃陣に再逆転を許したが、表情は清々しかった。

試合後には「いいゲームはしたが、あと一歩のところで勝つことができず、とても悔しいけど、米国に対して僕たちのやりたいディフェンスから流れをつかんでいい戦いをできた。みんなが40分間頑張ってくれた」と振り返った。

リオ大会では9位に終わったが、今大会は大躍進の銀メダル。「このチームの目標はメダル獲得だったが、それを達成することができてうれしい。やはりこの接戦をできたことで、もう一歩届きそうという希望も見えたので、次の日本代表がこの借りを返してくれると思う」と期待を寄せた。

新たな歴史を作った男子日本代表。この思いは後輩たちへ受け継がれていく。

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