リハビリ中のMF安部裕葵「背番号なく」バルセロナ退団濃厚で日本復帰へ

安部裕葵

スペイン1部バルセロナのMF安部裕葵(22)が退団し、Jリーグに復帰する可能性が出てきた。

安部は2019年にJ1鹿島からバルセロナに入団して4年契約を結んだが、Bチームでも目立った成績を出せず昨年2月には右足の大腿二頭筋を断裂して長期離脱。ケガを繰り返して、今夏も練習試合で負傷するアクシデントに見舞われた。

現在は回復に向けてリハビリが順調に進んでいるものの、このまま退団が濃厚になってきた。

スペイン紙「ムンドデポルティーボ」は「安部裕葵には背番号もなく、バルサから抜け出す方法を探している。バルセロナでのステージは終わりに近づいており、背番号を失ったことは彼がもはやバルサのためにプレーしないことを示している」と現チームで背番号が与えられず、退団は避けられないとの見通しを報じた。

そのうえで安部の今後について「日本のサッカー選手は新たな挑戦を望んでおり、ケガから回復している間に彼のキャリアを継続する方法を探している。スペインサッカーへの適応はできず停滞していると考えている。彼は最初からやり直すために、自らの国に戻ることを除外しない」と指摘。実績がないためスペインでの移籍は難しく、復活を期すために日本へ戻る公算が高いという。

ケガが多いとはいえ潜在能力は高く評価されているため、日本復帰となれば争奪戦になる可能性もありそうだ。

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