美川憲一 半世紀越えの芸能生活振り返る「芸能界に大物少なくなったわね」

歌手の美川憲一(75)が6日、都内で行われた映画「スイング・ステート」公開記念トークイベントに出席した。半世紀を超える自らの芸能生活を振り返り、テレビ黄金時代の豪快エピソードを明かした。

まず芸能界の現状について「芸能界全体に大物が少なくなったわね」とばっさり。時代の流れもあると前置きした上で「歌手の世界でもそうですけどヒット曲が出ない時代になった。私の後輩の若い子たちも大変ですよ、これからね。『でも諦めちゃダメよ。いつかはって気持ちで頑張んなきゃダメよ』って言ってるんですけどね」と後輩たちを思いやった。

さらにテレビ局の制作費の削減などの厳しい現状にも言及。「かわいそうなのはかわいそう。番組的に予算もないから。いつもちょこちょこって同じようなテレビの作り方じゃない」と厳しい言葉を並べた。

友人である神田うのと出演していた豪華ヨーロッパ旅行番組についても回想し「行きましたよ。景気が一番いい時だもん」と笑顔。飛行機はファーストクラスで宿泊のホテルもフランス・パリで一番のホテルだったという。「使い放題。制作費とか、旅行代とかお金に糸目をつけない時代だったから。だから使い過ぎちゃって(番組が)終わったの(笑い)」と豪快エピソードを明かし、高笑いしていた。

映画は17日からTOHOシネマズ日比谷・渋谷シネクイントほかで全国ロードショー。

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