バイきんぐ小峠のMC番組が深夜から昇格! “ご褒美”の理由は後輩芸人への「大貢献」

バイきんぐ・小峠

お笑いコンビ「バイきんぐ」の小峠英二(45)が10月から始まるテレビ朝日系バラエティー番組「電脳ワールドワイ動ショー」(毎週土曜日午後10時25分~)のMCを務めることが発表された。同番組は現在、テレ朝の深夜番組「ブイ子のバズっちゃいな!」(木曜午前0時15分~)をリニューアルしたもの。深夜から夜10時台に〝昇格〟する形になるが、実はご褒美的な側面があるという。

小峠がMCを務める「電脳――」は世界のローカル動画から、世界情勢を読み解くというもの。世界の文化、生活、くだらなくて笑えるトピックスまで、いろいろなテーマを扱う。現在はユーチューブなどで、世界の動画にアクセスできるが、それをVtuber(二次元タレント)たちとスタジオトークで盛り上げるという攻めた内容だ。

小峠は「世界の文化に興味がある方はぜひご覧ください!」と番組成功に息巻いているのだが、実はこの起用は「テレ朝編成サイドの小峠に対するご褒美的な側面がある」(芸能関係者)という。

いったいどういうことなのか? このナゾをひもとくヒントは、今人気急上昇中のお笑いコンビ「かまいたち」(山内健司=40、濱家隆一=37)にある。

この10月改編で、かまいたちは木曜午後7時のゴールデン帯でMC番組「ウラ撮れちゃいました」で初MCを務める。これは今年5月に放送されたパイロット版(おためし版)が成功して、コンテンツとしてGOサインが出た結果のものだが、このパイロット版のMCを務めていたのは小峠だった。

「小峠からかまいたちにチェンジしたのは、編成の戦略。かまいたちを一気にテレ朝バラエティー番組のスターに育てる側面がありました。ちなみに、テレ朝は、かまいたち以外にも千鳥にも力を入れています」(同関係者)

他局との視聴率争いと、かまいたちのタレントとしての数年後の〝株価上昇〟を見越してのもの。陣頭指揮を執る編成サイドとしては当然の一手だったのだ。

だが、小峠や所属事務所にしてみれば「『パイロット版はこっちがMCだったのに…』という口にできない思いもある」(同関係者)

そんなモヤモヤとしたものが残っているからといって「なんで小峠じゃないんですか!」と抗議するわけにもいかない。

そういう事情がある中での昇格は「テレビ朝日は、ちゃんと小峠にもふさわしいポジションを用意したということ。単純にチェンジだけで終わればしこりが残るが、夜10時台のMCなら、大満足ですよ」(同関係者)というわけ。

別の芸能関係者はこう話す。

「テレ朝のバラエティー班はこういう細かいケアがすごい。MCもひな壇もできる小峠をしっかりキープしながら、かまいたちも育てる。相当な戦略です」

この小峠の新番組が人気となり、ゴールデンに進出すれば一挙両得。小峠も力が入るところだ。

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