コロナ感染者続出のRソックス イグレシアスとメジャー契約

日本時間9月7日、レッドソックスは先日エンゼルスを解雇されたばかりのホゼ・イグレシアスとメジャー契約を結んだことを発表した。レッドソックスでは新型コロナウイルスのクラスターが発生しており、澤村拓一や正遊撃手ザンダー・ボガーツを含め、多くの選手が故障者リスト入り。イグレシアスはその緊急事態のなかで8年ぶりの古巣復帰を果たすことになった。なお、イグレシアスは早速ロースター入りし、レイズ戦に途中出場。10回裏の移籍後初打席でタイムリーを放ち、1打数1安打1打点だった。

現在31歳のイグレシアスは2009年にレッドソックスと契約。2011年にメジャーデビューし、2013年7月にホワイトソックスを含む3球団トレードでタイガースに移籍するまでレッドソックスでプレーした。その後はレッズ、オリオールズを経て、今季からエンゼルスに加入。114試合に出場して打率.259、8本塁打、41打点、5盗塁、OPS.670をマークしたが、守備面での衰えが目立ち、日本時間9月4日に解雇されていた。

レッドソックスは新型コロナウイルスのクラスターが発生したことにより、前述の澤村とボガーツに加え、先発右腕ニック・ピベッタ、クローザーのマット・バーンズ、救援左腕マーティン・ペレス、内野手のクリスチャン・アローヨ、外野手のジャレン・デュラン、ユーティリティのエンリケ・ヘルナンデス、ジャイロ・ムニョス、ダニー・サンタナと合計10人もの選手が戦線離脱を余儀なくされている。特に内野を守れる選手が5人も離脱しており、23歳のジョナサン・アラウズをスタメン起用し、32歳のテイラー・モッターを緊急昇格させるなど、苦しい状況となっていた。

イグレシアスに与えられる役割は「正遊撃手ボガーツの穴埋め」ということになるだろう。離脱者の復帰後はチームに残れる保証はなく、再び解雇される可能性もある。また、ポストシーズンに出場するためには8月末までにチームに在籍している必要があり、レッドソックスがポストシーズンに進出したとしてもイグレシアスは出場できない。

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