長崎市恐竜博物館 トイレ施工ミスで漏水事故 10月開館予定

 長崎市は6日の市議会教育厚生委員会で、10月開館予定の市恐竜博物館(野母町)で床の4分の1近くが水浸しになる漏水事故があったと報告した。館内トイレの施工ミスが原因。パソコンが故障するなどの損害が出たが、開館時期に遅れはないという。
 市設備課によると、漏水は1階の多目的トイレで7月に発生。工事は3月末に終わっていたが、業者が電気温水器の取り付け方を誤っており配管が破裂した。エントランスホールや事務室など計約570平方メートルが浸水し、床の配線や電気器具、同館指定管理者のパソコンなどが壊れた。8月に復旧を終えた。恐竜の骨格標本レプリカなど展示予定物に被害はなかった。
 同課は「担当職員も施工中の確認や検査で誤りを見落とした」と一定責任を認め、損害補償などについて業者側と協議する。


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