【19日】長崎県内最多の114人コロナ感染 諫早の中学校でクラスター

19日発表の市町別感染者数(左)、新型コロナウイルス感染者の入院状況 (18日午後7時現在)

 長崎県などは19日、県内11市5町で新たに計114人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。1日当たりの感染者数としては、17日の104人を上回り過去最多。諫早市の中学校の部活動で新たなクラスター(感染者集団)が発生し、長崎市役所と対馬市の中学校でも拡大した。
 諫早市の中学校は19日までに、生徒5人の陽性を確認。県によると、これまでに同じ部活の生徒と職員計27人を検査し、残りの22人は陰性だった。一部が8月上旬、県外の大会に出場していた。
 長崎市役所は、本館5階の土木部と中央総合事務所の職員計7人の陽性が新たに判明し、5階フロアのクラスターは計18人に膨らんだ。新規の7人は内勤などで、不特定多数の市民とは接触しない。関係する職員や業者を調べている。
 対馬市の中学校は職員1人が感染し、累計7人(職員4、生徒3)になった。
 佐世保市は過去最多の31人を確認。市によると、若者や家庭内で広がったケースが目立ち、全体の4分の1程度は県外移動歴があった。
 新規感染者114人中、49人の感染経路が分かっていない。うち1人は県県民生活環境部の40代女性職員。県人事課によると、県民と接する業務ではない。
 県は19日、県本土(長崎、佐世保県北、県央、県南の4医療圏)の病床確保のフェーズを「4」から「緊急時(レベル1)」に引き上げた。県本土は342床から396床に、県全体では394床から448床に拡充する。

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