RADWIMPS、「余命10年」の劇伴音楽手掛ける 野田洋次郎「画面を観ながら涙がポロポロ」

野田洋次郎(RADWIMPS)

2022年春に劇場公開される、同名ベストセラー恋愛小説の映画化作「余命10年」の劇伴音楽を、ロックバンド「RADWIMPS」が担当する。RADWIMPSが映画全編の音楽を手掛けるのは、新海誠監督によるアニメ映画「君の名は。」「天気の子」に続き3作目。実写映画の劇伴音楽を手掛けるのは本作が初となる。

RADWIMPSのボーカルを務める野田洋次郎は、「はじめて実写映画での劇伴作業は挑戦に満ちたもの」だったと語り、「(主人公の)茉莉や和人やその周りでたしかに生きる登場人物たちにどんな音で寄り添うべきなのか、背中を押すべきなのか、幾度もの苦悩があった」と音楽制作の現場を振り返っている。また、「総合計時間にすると『余命10年』を100回近く観たが、最終のオーケストラ本番レコーディングで画面を観ながら涙がポロポロと出てきた」とも語っている。

本作を手掛ける藤井道人監督は、野田洋次郎がクランクイン前に脚本から受けたインスピレーションで作った音楽を聴きながら撮影を進めたことを明かし、「野田さんに導いてもらいながらこの作品は完成した。至福の時間だった」とコメントしている。

あわせて、劇伴音楽入りの超特報映像も公開された。「あと10年しか生きられないとしたら…」とタイプするシーンから始まる超特報映像は、優しい鼓動のようなピアノの音色が重なっていく中で、さまざまなシーンでの主人公・茉莉の背中が映し出されていく。また、野田洋次郎による「この映画には、あなたが明日からも生きていく意味が詰まっていると思います」のコメントも映し出される。

「余命10年」は、数万人に一人という”不治の病”で、余命が10年であることを知った20歳の茉莉(まつり)を主人公としたベストセラー恋愛小説の映画化作。生きることに執着しないように恋だけは決してしないと心に決めていた茉莉だったが、同窓会で和人(かずと)と出会ったことで、余命の10年が大きく動いていく。「新聞記者」「ヤクザと家族 The Family」の藤井道人が監督を務める。

【コメント】

■野田洋次郎(RADWIMPS)
この度、映画『余命10年』の劇伴音楽をつとめさせて頂きました。
はじめて実写映画での劇伴作業は新鮮で挑戦に満ちたものでした。シーンを観ながら、茉莉や和人やその周りでたしかに生きる登場人物たちにどんな音で寄り添うべきなのか、背中を押すべきなのか、幾度もの苦悩もありました。
総合計時間にするとおそらくすでにこの映画を100回近く観ていることになります。ですが、編曲もすべて終わり最終のオーケストラの本番レコーディングでやはり、画面を観ながら涙がポロポロと出てきました。
この映画には、茉莉の人生には、きっとご覧になるあなたが明日からも生きていく意味が詰まっていると思います。
ぜひ、公開を楽しみに待っていてください。

■藤井道人監督
『余命10年』の脚本を読んだとき、茉莉と和人のイメージと、そこに寄り添う野田さんの音楽が自然と流れて来ました。
野田さんは、脚本を読んだインスピレーションでクランクイン前に音楽を作ってくれて、その音楽を聴きながら撮影は進んでいきました。まさに、野田さんに導いてもらいながらこの作品は完成しました。至福の時間でした。是非劇場で体感して欲しいです。

【作品情報】
余命10年
2022年春公開
配給:ワーナー・ブラザース映画
©2022映画「余命10年」製作委員会

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