新米 子ども食堂で使って 外国人実習生が栽培

稲刈りで笑顔を見せるジェイエイファームみやざき中央の外国人技能実習生(同社提供)

 宮崎市と国富町で育苗事業などを手掛けるジェイエイファームみやざき中央(代表取締役・栗原俊朗JA宮崎中央組合長)は2日、子ども食堂の運営などを支援しようと、新米300キロを同市に寄贈した。同社で農業技術を学ぶ外国人技能実習生が育てたもの。実習生たちは「愛情込めて育てたお米を子どもたちに食べてほしい」と話している。
 それまで廃棄していた予備の販売用の苗を有効活用しようと、インドネシアからの実習生3人に日本式の米作りを体験してもらい、子ども食堂などへ寄付することを企画。4月上旬から、同社の敷地にある7アールの水田で栽培を始めた。
 実習生たちは職員の指導を受けながら田植えや水の管理方法などを学び、8月中旬に米300キロを収穫。田植え機やコンバインなどの農業機械を初めて操作した実習生たちは、作業の速さに感動した様子だったという。
 実習生のアリピン・セティア・アディ・サプトラさん(24)は「みんなで一生懸命育てたので、おいしいお米ができた。子どもたちにおなかいっぱい食べてほしい」と話していた。新米は今後、市内の子ども食堂を運営する団体や困窮家庭などに配布される。

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