一印かまぼこ屋 「かまぼこメンチ」自販機設置 コロナ禍で新たな挑戦 糸魚川市

 糸魚川市寺町2の一印かまぼこ屋は、同店看板商品「かまぼこメンチ」専用の自動販売機を店頭に設置した。

糸魚川名物として人気の味「かまぼこメンチ」の自動販売機を店頭に設置した一印かまぼこ屋

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で販売の機会や納入先が減る中、販売アイテムの一つとして導入。対面販売による感染リスクを避け安心安全も図る。

 商品は冷凍販売。調理済みで温め、または自然解凍で食べられる。取り扱いは、かまぼこメンチ(2枚・4枚入り)、納豆メンチ(4枚入り)、ブラックかまぼこメンチ(2枚入り)、さつま揚げ(同)。自宅で揚げる未調理のかまぼこメンチ(4枚入り)と自家製イカ辛造り(1パック)も販売している。

 同店は年間を通じて市内外の各種イベントに多く出店していたが、コロナ禍で中止が相次ぎ、昨年から出店販売の機会がほぼ無くなった。食材納入の取引があった首都圏の飲食店なども時短営業や休業が続いて、あおりを受けている。

 同店の松本利恵さんは「自動販売機はコロナ禍の新たなチャレンジ。何かやらなければ始まらない」と前向きに考え、苦境を乗り切る手だてを模索する。地元をはじめ遠方の来店者も多く、「休業日や営業時間外でも買えるので、気軽に立ち寄って利用してもらいたい」と話している。

 販売時間は午前6時から午後10時まで。

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