巨人・原監督 ミス連発で敗戦に淡々「たらればが通用するような世の中だったら…」

4回、本塁に滑り込むもアウトになる岡本和(東スポWeb)

白星があまりにも遠い。巨人の原辰徳監督(63)が1―4で敗れた8日のDeNA戦(横浜)後、要所のミスとつながりを欠いた打線を振り返った。

攻守で稚拙なミスが目立った。打っては2点ビハインドで迎えた3回、無死一塁で山口が犠打を試みるも、打球は投手の正面に転がって痛恨の併殺打に…。その後の4回には二死一、二塁から中島が右前打を放つと、三塁コーチャーは二走・岡本和へ本塁突入を指示。三塁を蹴って必死の形相で激走したものの本塁タッチアウトとなり、これがリクエストによるリプレー検証にまでもつれ込んだが判定は覆らず、チャンスを生かすことはできなかった。

守っては4回一死一、三塁の場面で伊藤光が6―4―3の併殺コースに内野ゴロを放つも、坂本から送球を受けた吉川が一塁への送球をそらし、併殺崩れの間に三走・宮崎が生還。手痛いミスとなった。

打線も計8安打としながらも奪った得点は1点のみ。つながりに欠き、点差を最後まで縮めることができなかった。

リーグ優勝に向けて上位2チームによる三つどもえが続く中で、小さなミスは命取りになる。原監督も「まあ、たらればが通用するような世の中だったらね、スポーツ界は良いんだけどね」と、併殺崩れとなった守備に苦笑い。なかなか得点につながらなかった打線についても「個人的に誰ということよりもね、なかなかつながらないということでしょうな」と淡々と語った。負けられない戦いが続く中で、9日こそは連敗ストップと行きたいところだ。

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