東~北日本の広範囲で雨 東日本の太平洋側では昼頃にかけて局地的に雨が強まるおそれ

  9日(木)は、東~北日本の広い範囲で雨となり、昼頃にかけて東日本の太平洋側では局地的に雷を伴った非常に激しい雨の降るおそれがあり、土砂災害などに警戒が必要だ。
 日中の気温は、東海から西では30℃を超える一方、東京では23℃くらいでひんやりする見込み。上着があると良さそうだ。

東日本の太平洋側 雷を伴った非常に激しい雨の降るおそれも

 日本海にある低気圧が北上し、北日本へと進んでいる。湿った空気の影響で、東日本から北日本は広く雨が降る見込み。東日本の太平洋側では、昼頃にかけて局地的に雷を伴った非常に激しい雨の降るおそれがある。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要だ。
 北日本は雨が降ったり止んだりで、関東は断続的に雨で夜には止む見通しだ。特に東海では、朝の通勤時間を中心に大雨に警戒が必要となる。西日本は、九州を中心に晴れる見込みだ。

東海から西は暑く 関東はひんやり 上着の準備を

 日中日差しが届く西日本では、気温が上がりやすくなる。最高気温は、東海から西の地域は30℃を超えてこの時季らしい気温のところが多くなる予想で、北陸は27℃前後、東北は26℃くらい、北海道では23℃前後の見込み。
 一方、東京は22℃で10月中旬頃の気温の予想だ。雨や北風の影響で日中もほとんど気温が上がらず、長袖や上着があると良さそうだ。

台風14号 週末から週明けにかけて沖縄に接近のおそれ 早めの台風対策を

 9日(木)午前3時現在、非常に強い勢力の台風14号は、フィリピンの東海上にあって、中心の気圧は935ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートルで暴風域を伴いながら、1時間に20キロの速さで西へ進んでいる。
 今後も、非常に強い勢力を維持しながら、あす10日(金)頃から進路を次第に北寄りに変えて、12日(日)には、沖縄の南の海上に進む見通しだ。沖縄の宮古島、石垣島などの先島諸島と台湾の間を北上し、その後、14日(火)頃にかけて東シナ海を北上する見込み。

 沖縄本島地方や先島諸島は暴風警戒域に入っており、台風の中心が東寄りに進むと、先島諸島を中心に荒れた天気となるおそれがあり、早めの台風対策が必要だ。
 また、来週前半に台風の中心が東シナ海に進んだ後も、沖縄では吹き返しの雨や風で影響が長引くおそれがある。今後の進路に注意したい。

(気象予報士・崎濱綾子)

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