韓国当局「違法モチ業者を大量摘発...中国産を偽る」「疑わしい餅を見たら通報を」

韓国で、中国産もち米を韓国産に偽装販売した業者が大量に摘発された。

6日、同国の国立農産物品質管理院慶尚北道支院(慶北農管院)によると、慶北地域内の業者は中国産もち米4,600㎏を農産物流通公社から供給を受けて、これを餅に加工した。その後、インターネットのホームページや複数の取引先に供給しながら、地元で生産されたもち米のみを使用した」、「もち米:国産」などと表記して原産地を偽造した。

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B業者は中国産もち米1,600㎏を購入し、餅ケーキなどを作ってオンラインで販売する過程で原産地表記を偽装し、C店では中国産もち米120㎏を買い入れて餅を作った後に韓国産であると偽装し店頭販売を行っていたことが判明した。

画像:中国産原料の餅を「国産」と偽った例/農管院

このように原産地を偽装し消費者を騙した業者は17所に上る。摘発されたメーカーの中には有名デパートに商品を納品したり、学校給食用に供給したりするメーカーも含まれた。

慶北農管院は原産地を偽装したメーカー9カ所は検察に送致する予定であり、原産地を偽装した8カ所には罰金を科した。

慶北農管院によると、韓国のもち米供給価格は20㎏当たり約6万8000ウォンだ。約3万7000ウォンの中国産もち米供給価格の2倍に達することが、偽装の背景になったとみられる。

2019年以前は輸入もち米の流通量が少なく、多くの消費者が韓国産のみが流通しているものと認識している状況も、偽装の背景になったとみられる。

画像:店頭に原産地=国産と貼りだした例/農管院

慶北農管院関係者は、「2019年から中国産もち米8000tが輸入され、このうち約3200tが主に餅類の食品加工業者に供給されており、最近、国内(韓国)のもち米の価格が上昇し、半分の価格である中国産もち米需要が急激に増加しているのが実情」とし、「今年も輸入もち米1800tが追加供給される予定である」と説明した。続けて、秋夕(旧正月)を迎え餅や米加工品を購入するときは、原産地を確認し、原産地表示がないか表示された原産地が疑われる場合は当局に知らせてほしいと呼びかけた。

この報道をみた韓国のネットユーザーからは、

「食べ物で曲がったことをする奴は許せない」

「こんな奴らのせいで、コロナで苦労する自営業所ら全体が迷惑する」

「すぐに業者名を公表しろ」

「食べ物でふざける奴は二度と商売できないようにしろ」

「こんなんだから大型スーパーに行くんだろ」

「中国産を国産と騙らず、正々堂々と相場で売れ」

などのコメントがネット掲示板に投稿されている。

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