衆院選 長崎4区 瀬川氏公認申請 自民支部役員会で協議

山本幹事長(左)に第4選挙区支部長選任を申請する瀬川氏=長崎市江戸町、自民党県連

 次期衆院選長崎4区の自民党公認候補を巡る問題で、長崎県西海市区選出の県議で前県議会議長の瀬川光之氏(59)=5期目=は8日、公認候補となる党県第4選挙区支部長への選任を党県連に申請した。4区では現職で前地方創生担当相の北村誠吾氏(74)=7期目=が立候補を予定しており、11日に同支部の役員会で協議する。
 瀬川氏は申請後に県庁で記者会見。北村氏の不安定な国会答弁などを受けて、公認候補に手を挙げるよう多くの党員から意見が寄せられたと説明した。4区内の15地域支部のうち6支部のほか県建設業協会佐世保、北部両支部など複数の職域団体からも推薦を得たという。「こうした思いに共感して(公認申請を)決断した。必ず公認が得られると確信している」と述べた。
 また長年の政治活動を通して県内外に幅広い人脈を築いたと強調。カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の実現、西九州道の整備促進、九州新幹線長崎ルートに絡む鉄道網の維持・充実など4区内の課題について「解決の道筋をどう立てるのかが政治に求められており、私は十分に仕事ができると自負している」と訴えた。
 県連の山本啓介幹事長は記者団に「現職優先という原則は任期中の安定した政治活動を守るという意味合いがある一方、次の選挙の公認候補を巡る議論を制限するものではない。まずは第4選挙区支部の役員会を注視し、その後の県連の選挙対策委員会、常任総務会で議論したい」と述べた。
 4区では立憲民主党新人の末次精一氏(58)も立候補を予定している。

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