韓国当局、外国産豚肉を「信頼できる韓国産」と偽った店複数個所を摘発 最高約1千万円罰金

「済州豚」、「済州黒豚」などのフレーズで、消費者をだまし、外国産豚肉を販売した複数の店舗が、韓国京畿道の特別司法警察団に摘発された。済州島は黒豚の名産地であり、サギョプサル専門店などで好んで食される。摘発された店らはその名を騙って不正に利益を上げた。

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京畿道特別司法警察団は去る8月25日から31日まで済州島産豚販売店30ヶ所を捜査した結果、原産地表記に違反した業者7カ所を摘発した9日、明らかにした。

「済州産豚肉」との原産地地域名の表示義務はないが、済州島以外の豚肉を使用して済州産と表記する行為は、原産地の虚偽または混同させる不法行為だ。

主な違反事例をみると、A店は、済州島以外の韓国産豚肉を使用したキムチ鍋を販売したにも関わらず、メニュー板と配信アプリに「済州黒豚キムチ鍋」と偽り販売し摘発された。

画像:サムギョプサル

B店は、済州外の韓国産肉を販売しながら、「信頼できる済州島産のみを使用する」といったコピーを用いて原産地を混乱させる表記をした。

C店は店頭の原産地表示板にはカナダ産豚カルビと済州島外の韓国産豚バラ肉と肩ロースを表示しながら、テーブルに置いたメニュー板には、済州黒豚と一括表示して原産地を混乱させた。

D店は、実際は済州島以外の外国産豚肉を使いながらメニューには原産地を済州産と表示した後、原産地表示板には済州産+国産と表記し巧みに偽った。

「原産地表示法」によると、原産地表示を偽ったり、これを混同させたりするおそれがある表示をした場合は、7年以下の懲役または1億ウォン(約960万円)以下の罰金に処せられる。

ユン・テワン京畿道特別司法警察団長は「済州産豚肉の人気と需要の増加で価格が上昇する中、専門店もできて、継続的に増加している」とし「今後、捜査の地域を拡大するなど、地域の原産地捜査を強化して畜産物の流通秩序確立及び公正取引に最善を尽くしたい」と述べた。

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