立民・福山幹事長が緊急事態宣言再延長に怒り心頭「五輪という政治的な理由で期日を設定した」

国会内で取材に応じた福山哲郎幹事長

立憲民主党の福山哲郎幹事長(59)は9日の会見で、政府が緊急事態宣言を19の都道府県で9月30日まで延長する方針を決めたことに怒りを爆発させた。

今回の緊急事態宣言は7月12日に始まり既に2か月にわたって続いている。

福山氏は「この間、政府は一体何をやってきたのか、病床やワクチンの確保をどうしてきたのか、そして検査はしっかりやられているのか。こうしたことが分からいまま、漫然と緊急事態の延長を続ける。だからこの宣言の効果もよくわかりません」と話した。

東京、大阪などに出された緊急事態地域は今月12日に解除される予定でいた。福山氏は今回の緊急事態宣言に関して政治スケジュール優先で決める政府の姿勢だとしてこう非難した。

「オリピックという政治的な理由で期日を設定した。つまり科学を根拠とせず、専門家の意見を別に政治的に判断した結果が、コロナ対策で国民の不信、怒りを買ってきた。この1年間の菅政権のコロナ対策の右往左往の加減が、今日の状況に現れています。自民党総裁選よりもコロナ対策が重要です。政府も与党も政治空白を作ったことは極めて無責任だと私は思います」

立民は補正予算案成立のための臨時国会召集を自民党に要求していたが、拒否されている。

© 株式会社東京スポーツ新聞社