神奈川県内で発令されている新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言が延長されたことを受け、県は9日、対策本部会議を開いた。
同日の新規感染者数は804人で、前週の同じ曜日と比べて減少に転じたのは14日間連続。国の分科会からはワクチン接種が進展した後の行動制限緩和案が示されたが、黒岩祐治知事は「病床の逼迫(ひっぱく)状況からすればとても解除できる状況にない。出口が見え始めた中、心を一つにして頑張ってもらいたい」と県民に呼び掛けた。
県内の新規感染者数は減少傾向にあるが、医療体制は厳しい状況が続く。県が定めたフェーズ4の確保病床(1790床)に対し、一部の医療機関が通常医療を制限するなどして計2246床を確保したが、病床利用率は66%に上り、中でも重症病床も78%と高止まりしたままだ。