【新型コロナ】「神奈川モデル」限界超えた 県病院協会、患者受け入れ検討要請

新型コロナウイルス感染急拡大を受け県病院協会の緊急対応について説明する吉田勝明会長=県庁

 新型コロナウイルスの感染者急増に伴う医療現場の逼迫(ひっぱく)を受け、神奈川県病院協会(吉田勝明会長)は11日、県の医療体制「神奈川モデル」は限界を超えたとして、加盟する全会員284病院に、コロナ患者の受け入れを検討するよう要請したと発表した。

 県内の重症の病床使用率(即応病床ベース)は10日時点で88.6%。集中治療室(ICU)が逼迫し、重症者や急変患者が入院できなくなっているという。

 吉田会長は記者会見し、「一般医療とコロナ医療で役割分担してきた神奈川モデルが限界を超え、医療秩序が壊れた状態。これまでコロナ患者を受け入れてこなかった病院にも、ある程度は対応していただかないといけない」と語った。

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