これを復調のきっかけにできるか。巨人の丸佳浩外野手(32)が26打席ぶりとなる値千金の同点適時打を放った。
9日のDeNA戦(横浜)の9回、3点ビハインドから1点差とし、二死一、二塁で打席に立った。三嶋の8球目152キロにバットを一閃。同点の右前適時打を放った。
一塁塁上で喜びを爆発させた丸の目は涙で真っ赤だった。それもそのはず、セ・リーグ1人5連覇中のFA戦士にとって、26打席ぶりとなる安打だった。
原監督も「ナイスバッティングでしたね」とうなずくと「だいたい3打席に1回くらい、ああいうバッティングをしてくれるとうれしいね」と笑った。
この日、スタメンを外れた丸は8回に代打で登場も空振り三振。9打数連続空振り三振の屈辱を味わった。
まさに地獄から天国となった丸は「何とかしたいという気持ちだけでくらいついていきました。勝つことはできませんでしたが、これで流れは変わったと思うので明日勝てるように頑張ります」と前を向いた。リーグV3にはこの男の力が必要だ。