記念式典・公演の観覧者を募集 半世紀を迎えた山口市民会館 

 「山口市民会館開館50周年記念式典・記念公演」が、10月9日(土)に同館で開かれる。同館は、8月に開館50周年を迎えた。

▲山口市民会館

 記念式典は午前10時から。渡辺純忠山口市長や来賓のあいさつ、感謝状の贈呈などが行われる。

 式典終了後、10時45分ごろから「山口市民会館とともに…そして未来へ」と題された記念公演が開演する。出演するのは、地元の洋舞4団体(加藤舞踊学院、スタジオF、リル・レイ・ダンススタジオ、彩バレエスタジオ)と山口大学管弦楽団。

 同楽団によって演奏されるのは、組曲「展覧会の絵」。1874年にムソルグスキー(ロシア)によって作曲されたピアノ組曲だ。若くして亡くなった友人の画家の遺作展にインスピレーションを受けて作られた。「こびと」「古城」「ブイドロ(牛車)」「リモージュの市場」「キエフの大門」など10曲から成り、それぞれの“絵”が「プロムナード(遊歩道)」でつながっている。そのピアノ組曲を1922年にラヴェルがオーケストラ用に編曲したことによって、世界的に有名な曲になった。この日のステージでは、組曲を構成する各曲の世界観を、4団体がかわるがわる出演し、表現する。

 西村平同館館長は、出演する5団体について「長年市民会館で発表会・演奏会を続けるなど、ともに歩んできた」と話す。コロナ禍で思うように合同練習もできないが、それぞれの練習場所で、この日のために稽古を重ねているという。

 観覧の申し込みは、往復はがきで。「往信裏面」に代表者氏名・希望人数・代表者電話番号・住所を、「返信表面」に郵便番号・住所・氏名を明記し、〒753-8650 山口市亀山町2-1 山口市文化交流課市民会館50周年記念式典係へ。締め切り(必着)は9月24日(金)。観覧者には当日、「開館50周年記念冊子」も配られる。定員は未定。新型コロナウイルスの市中感染状況によって判断するという。そのため、無観客での開催になる可能性もある。

 なお、10月9日と10日(日)に同館での開催が予定されていた「山口市民文化祭」は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、中止されることになった。

 山口市民会館は、明治維新100年記念事業の一つとして、1971年8月25日に完成した。以来、50年間にわたり、自主事業と貸館事業を通じて、市民に親しまれ続けている。

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