10日(金)東京都心で9月初の真夏日 週末は雲増えるも暑さ継続 台風14号の最新情報に注意

 

10日(金)午後0時30分までの最高気温

 きょう10日(金)は朝から広く晴れて半袖の活躍する陽気となっている。涼しさの続いていた関東でも気温が上がり、東京都心では9月入って初めての真夏日となった。午後も北・東日本を中心に日差しがあるが、西日本では雲が増え、雨の降る所もありそうだ。週末はきょう10日(金)と比べるとやや雲が増え、雨の降る地域も増える見込み。また、現在猛烈な勢力の台風14号が北上中で、12日(日)~13日(月)にかけて沖縄県の先島諸島にかなり接近する見込みとなっている。今後の最新情報に注意が必要だ。

朝から広く晴れて気温上昇 午後は西日本で雨の所も 北海道や沖縄は雷雨に注意

上:10日(金)夕方の天気分布 下:10日(金)の予想最高気温

 きょう10日(金)は高気圧に覆われ、朝から広く晴れて気温が上がっている。  午後0時30分までの最高気温は、広く25℃以上の夏日となっていて、東・西日本の太平洋側や沖縄では30℃以上の真夏日となっている地点も多い。9月に入ってから25℃以下の気温が続いていた東京都心でも、午後0時20分ごろに30.0℃を観測し、真夏日となった。  

 午後も北日本や東日本を中心に日差しがありそうだ。西日本では雲が広がり、九州や中国・四国では雨の降る所がある見込み。また、北海道の太平洋側の内陸部や沖縄・奄美は大気の状態が不安定となり、急な強い雨や雷雨に注意が必要となる。  

 予想最高気温は東北や東・西日本中心に30℃前後、北海道でも各地で25℃以上の夏日となる予想だ。日中は半袖で過ごせる陽気でも、夜は再び気温が下がるため、脱ぎ着でうまく調節できる服装が良さそうだ。

週末の天気 10日(金)より雲広がる 蒸し暑さ続く

11日(土)と12日(日)の天気と予想気温

<あす11日(土)の天気>

 日本付近は暖かく湿った空気が流れ込みやすくなる。10日(金)と比べると雲が増え、東・西日本の太平洋側を中心に、各地でにわか雨の可能性がある。気温が上がる昼頃からは北日本や九州を中心に大気の状態が不安定となる見込みで、雷雨にも注意が必要だ。

<あさって12日(日)の天気>  

 東北太平洋側や北陸、西日本日本海側は晴れる所が多いが、その他の地域では南から湿った空気が流れ込みやすく、雲が広がりやすくなりそうだ。低気圧の影響を受ける北海道では断続的に雨が降り、東シナ海から本州の南岸付近に前線が発生する影響で、西日本・東日本太平洋側でも雨の降る所がある見込み。 南西諸島は台風14号の影響で、先島諸島を中心に大荒れの天気となるおそれがある。

<土日の気温>  

 台風の北上などに伴い、日本付近には暖かい空気が流れ込むため、土日ともに気温の高い状態は続く見込みだ。最高気温は、東・西日本で30℃前後、北日本でも25℃以上の夏日となる所が多くなる予想。湿度も上がり、蒸し暑く感じられそうだ。

猛烈な勢力の台風14号 12日(日)から13日(月) 先島諸島にかなり接近する見込み

10日(金)午後0時の台風14号の位置と進路予想

 10日(金)午後0時現在、台風14号は最も強い勢力である「猛烈な勢力」を維持している。  

 台風14号は今後、フィリピンの東から沖縄の南を北上し、12日(日)から13日(月)にかけて沖縄県の先島諸島にかなり接近する見込みだ。八重山地方では、12日(日)は猛烈な風が吹き、海上では猛烈にしける見込みで、暴風やうねりを伴う高波に厳重な警戒が必要となる。

予想される波の高さ

<予想最大瞬間風速>12日(日)          

八重山地方  40~60メートル  

 また、12日(日)には台風周辺の発達した雨雲がかかり、大雨となるおそれもあるため、最新の気象情報に注意し、早めの備えを心がけたい。  

 さらにその後は、まだ予報円が大きく進路が定まらない状況だが、九州南部や奄美地方でも13日(月)から15日(水)頃は前線や台風の影響で大雨・大しけとなるおそれがある。本州付近でも来週にかけて台風の最新情報に注意が必要だ。

(気象予報士・宮崎由衣子

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