名産食材・郷土料理 大潟の食文化 次世代へ 大潟の子どもを育てる会 児童向けの資料集作成

 大潟区の「大潟の子どもを育てる会」(井部孝一会長)はこのほど、小学5年生向けの資料集『大潟の食と郷土料理』を作成し、同区の子どもたちの食育に活用している。

 昨年度の地域活動支援事業を利用し、同会生活習慣改善部会の高橋道代副部会長が中心となった。高橋さんが区内の小中学校で食に関する指導を行う際、地域の食文化を伝えるための資料があれば教えやすいと作成した。

完成した資料集を手にする高橋さん(左)と事務局の春日香織さん

 資料集は写真を大きく使い、気になったことを自分で調べてもらうため、文章を少なめにしている。同区名産のイチジクや漁港で水揚げされる海産物などを取り上げ、調理例も掲載。かわいらしいかっぱのキャラクターも登場し、説明を補足している。

 高橋さんは「小さな町だけど、いろいろな食材があることを残したかった。ずっと持っていて、大人になった時に次の世代へ伝えてもらいたい」と話している。

 2000部作られた資料集は、希望者に配布されている。問い合わせは事務局の同区総合事務所教育・文化グループ(電025・534・6808)へ。

© 株式会社上越タイムス社