【自民党総裁選】河野行革相が立候補正式表明「日本を前に進める」 岸田、高市氏に続き3人目

自民党総裁選への出馬を表明する河野太郎行政改革相=衆院第1議員会館

 河野太郎行政改革担当相(衆院神奈川15区)は10日午後、国会内で記者会見し、自民党総裁選(17日告示、29日投開票)に立候補すると正式に表明した。総裁選に出馬を表明したのは岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相に続き3人目。

 河野氏は、新型コロナウイルス禍を念頭に「皆さんと一緒にこの危機を乗り越え、日本を前に進めなければならない。誰一人取り残さない。ぬくもりのある社会をつくっていきたい」と訴えた。

 閣僚として取り組んできた1日100万回のワクチン接種、テレワーク普及、行政のデジタル化の実績を挙げ、「できないと思っていることができた。少しずつ手を伸ばしていけばいずれは星にも手が届くかもしれない。そう思ってもらえるようなリーダーになりたい」と語った。

 五つの主張・政策として(1)命と暮らしを守る政治(2)変化の時代の成長戦略(3)新しい時代のセーフティネット(4)国を守り、世界をリードする外交・安全保障(5)新しい国のかたち―を掲げた。

 河野氏は平塚市出身で米ジョージタウン大卒。会社員を経て1996年の衆院選で初当選し、連続当選8回。外相、防衛相などを歴任した。自民が野党に転落した2009年の総裁選にも出馬し、谷垣禎一氏の次点となった。父洋平氏は党総裁、衆院議長を務めた。

© 株式会社神奈川新聞社