新日本プロレスのEVILが、新チーム「ハウス・オブ・トーチャー」による「G1クライマックス」(18日、エディオンアリーナ大阪で開幕)制圧を予告した。
4日メットライフドーム大会で同じユニット「バレットクラブ」のディック東郷、高橋裕二郎に、新たにSHOを加えチームを結成。その目的についてEVILは「一つは新日本の象徴を奪ってやる、だよ。他に理由があっても言わねえよ。SHO(が加入した理由)もクソみたいな連中を潰してジュニアの象徴をいただくためだ。新日本で一番過激なユニットだってことを見せてやるよ」。バレットクラブには「ジ・エリート」と「バレットクラブOG」で内部分裂を引き起こした過去があるが「対立? あり得ない話だ」とユニット内での共存は確立されているようだ。
5日大会では鷹木信悟に敗れ、IWGP世界ヘビー級王座奪取に失敗。LIJ勢の助太刀の前にいきなり出はなをくじかれた。しかし「仲間に助けてもらわねえと勝てねえチャンピオンなんか認めねえよ。アイツのメッキはG1ですぐに剝がれるだろうな」と、自分のことは棚に上げつつ復讐心を燃やしている。
真価を問われる舞台となるG1ではBブロックにエントリーされ「全員、拷問の館に引きずりこんでやるよ。G1という踏み台をかっさらって、ハウス・オブ・トーチャーをとどろかせてやる。俺たちがジャックしてやるよ」と豪語。昨年も東郷の介入を駆使して大会を荒らしまわったが、今年はさらに手段を選ばずに頂点を狙うつもりだ。
ともあれ、新日本内で最も凶悪と言っても過言ではないEVIL率いる新チームが、台風の目となることは間違いない。最高峰のリーグ戦に不穏な空気が充満している。