職場体験で社会復帰を 神奈川県就労支援事業者機構が注力

就労支援の職場体験に参加する少年(右)

 罪を犯した人や非行少年らの社会復帰に向けた就労支援に取り組んでいる認定NPO法人「神奈川県就労支援事業者機構」が、職場体験事業に力を入れている。希望する仕事に必要な知識や技能に触れられる上、体験先で就労する場合は定着支援を受けることもできる。

 職場体験の対象は横浜市や周辺に住む16~20歳の少年少女で、参加無料。体験業種は建設関係、介護、理美容、電気工事、造園、農業など多岐にわたる。

 体験期間は2日間で、一日当たり3~4時間。体験先には同機構の職員が同行し、参加者には交通費と昼食代を含め、一日につき3千円相当の商品カードが支給される。

 同事業は昨年10月に開始。これまでに14件の職場体験と3件の定着支援の申し出があった。事業の実施に当たっては、休眠預金を活用して民間の公益活動を支援する一般財団法人「日本民間公益活動連携機構」から助成を受けている。

 参加するには、弁護士会や福祉施設などからの推薦が必要。問い合わせは県就労支援事業者機構(担当は竹内さん、または山内さん)電話045(222)8347。

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