ネイマールが高まらない周囲の評価にうんざり 「これ以上、何をすればいいのか?」

ネイマール(ロイター)

ブラジル代表FWネイマール(29=パリ・サンジェルマン)が、高まらない周囲の評価にフラストレーションをため込んでいる。

ネイマールは9日のカタールW杯南米予選ペルー戦で1ゴール1アシストを記録し、2―0の勝利に貢献。この試合の得点でW杯予選通算12ゴール目とし、ロマーリオ、ジーコといった〝レジェンド〟を抜いて歴代トップに躍り出た。試合後には自身のインスタグラムに、ユニホームをまくり上げて割れた腹筋を誇示する写真を投稿。休暇中に太りすぎだと報じられたことへの当てつけであるのは明らかだ。

自身は実績十分な選手であると認識する一方、メディアの扱いは〝お騒がせキャラ〟のまま。リスペクトを感じない姿勢にネイマールはペルー戦後、ブラジルのテレビ局「TVグローボ」のインタビューに「人々から尊敬されるために、これ以上、何をすればいいのか分からない。これが普通になってしまった。だから、もうインタビューを受けたくないと思うこともある」と不満をもらした。

さらに「僕はあらゆる種類の軽蔑に苦しんでいるので、声を上げるときがきたんだと思う」と訴えたが、ブラジル人コメンテーターのガルバオン・ブエノ氏は「ネイマールよ、落ち着くことが必要だ。それが君に欠けていることだ。メッシがこのようなことをしているのを見たことがないだろう」と自制を求めた。真のスーパースターになるためには、精神的に大人になることが必要なようだ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社