台風14号は12日(日)午後に沖縄・先島諸島に最接近、暴風・大雨に警戒を 北日本は激しい雷雨や突風に注意

 台風14号は12日(日)、非常に強い勢力で先島諸島に最接近する予想。
 沖縄では先島諸島を中心に猛烈な風のほか、大雨・高波に厳重な警戒が必要となる。
 一方で、北日本では大気の状態が非常に不安定となり、激しい雷雨や竜巻などの突風、ひょうなどに注意が必要だ。

先島諸島は12日(日)の日中、暴風のピークに

 台風14号は11日(土)午後3時の時点でも猛烈な勢力を維持している。12日(日)午後には非常に強い勢力で先島諸島に最接近する予想。先島諸島では12日(日)の予想最大瞬間風速が65メートルと、走行中のトラックが横転したり、一部の建物が倒壊するような暴風が吹くおそれがある。また、雷を伴った非常に激しい雨が降り、海は猛烈なしけとなるため、厳重な警戒が必要だ。
 台風は14日(火)には東シナ海へ抜ける見込み。

南と北で雨、北日本は激しい気象現象に注意

 12日(日)は九州付近に前線が発生し、台風の外側を回った湿った空気が流れ込むため、九州や四国では雨が降る見込み。また、北日本にはこの時期としては強い寒気が流れ込んでいて、11日(土)午後も所々で激しい雷雨となった。
 12日(日)も北海道や東北北部では大気が不安定となり、道路が冠水するような非常に激しい雨が降るおそれがあるほか、竜巻などの突風やひょうにも注意が必要だ。
 中間に位置する東日本の日本海側や山陰は晴れ、関東は海沿いほどくもりやすい見込みで、東京の最高気温は29℃の予想。

西に台風、北に寒気 今後の推移に要注意

 台風14号は上空の偏西風に乗ることができず、しばらく東シナ海で停滞する予想。西~東日本では来週中ごろまで雲が多く、西ほど雨の降りやすい天気が続く見込みだ。来週後半になると台風が東へ進む可能性があり、この先の予報には注意したい。
 一方で北日本では次々と寒気が流れ込む予想で、15日(水)ごろにかけて変わりやすい天気となる見込み。
 朝晩は秋の訪れを感じさせる涼しさとなり、北海道の標高の高い山からは初冠雪の便りが届くかもしれない。

(気象予報士・佐藤俊和)

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