【カーリング】感情出してもOK!「無理にカッコつけない」ロコ・ソラーレ崖っぷちで初白星

試合中に笑顔も見えたロコ・ソラーレ(代表撮影)

もう迷いはない。来年の北京五輪へ向けたカーリング女子日本代表決定戦(11日、北海道・稚内市みどりスポーツパーク)の第3試合が行われ、2018年平昌五輪銅メダルのロコ・ソラーレ(LS)は、日本選手権覇者の北海道銀行に9―3で勝利。通算成績を1勝2敗とし、北京五輪出場へ望みをつないだ。

メダリスト軍団がついに本領を発揮だ。第1、第2試合はいずれも前半にリードを奪いながらも、まさかの逆転負け。当然ショックもあったが「全力でやるっきゃない。(2試合目のあとに)みんなでご飯を食べながら、それぞれの思いや気持ちを話して、無理にカッコつけずに、うちらの戦い方は感情を前面に出して戦うスタイルだなと話して、自信を持ってやるだけだと吹っ切れた」と気持ちを切り替えた。

今大会で先に3勝したチームが、北京五輪切符をかけた12月の世界最終予選に日本代表として出場する。これ以上の負けは許されない中での一戦でも、LSのメンバーは終始笑顔。藤沢自身も「チームメイトに言葉をかけてもらって、私も心を落ち着けてモチベーションを上げられた」と随所に好ショットを披露し、試合終了後には4人で抱き合って感情を爆発させた。

LSは明日の試合で連勝すれば、日本代表の座を手にすることができる。「今の試合をきっかけにして、私たちLSの試合をしっかりみなさんに見ていただけるように、また明日から今日の集中を切らさずにやっていきたい」。2大会連続のメダル獲得へ、ここで立ち止まるわけにはいかない。

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