ノアのシングルリーグ戦「N―1 VICTORY」が12日後楽園大会で開幕。初出場のDブロック公式戦で野獣・藤田和之(50)がマサ北宮(32)を下し白星発進を飾った。
右ヒザに集中砲火を浴びた藤田は、北宮の監獄固めに長時間捕らえられ大苦戦を強いられる。グラウンド状態での張り手、エルボーで技を解こうとするが、抜け出すことができない。
それでもなんとかロープブレークすると、サイトースープレックスを阻止してバックドロップ、ラリアートで一気に形勢逆転に成功する。強烈なパワーボムでマットに叩きつけるも、フォールにはいかずにサッカーボールキックを連打。無慈悲に顔面を蹴り上げて、グロッギー状態の北宮から悠然と3カウントを奪った。
貫録を見せつけるN―1初勝利に藤田は「知らねえよ。全部取りゃいいんだろ? 全部取って優勝すりゃいいんだろ?」と全勝優勝を予告。11日の前日会見では「賞金もねえんだろ? 何にもねえじゃねぇか。ないない尽くしのNか?」とN―1に毒づいたが、いざ開幕すると一転し「賞金があるらしいからな。相当な額が出るらしい。俺が全部取る」と、急に目の色を変えていた。自己暗示か、それとも誰かに何かを吹き込まれたのか――。