巨人・高橋優貴 好調の要因は? 自身初&セ界一番乗りで10勝へ「数字は多少意識」

先発陣に欠かせない存在となった巨人・高橋

〝セ界最速〟で初の大台へ――。巨人・高橋優貴投手(24)が16日のヤクルト戦(松山)で後半戦初先発する。

満を持しての再出発だ。リーグ戦再開に伴って先発ローテーションも再編され、後半戦を占う週のカード初戦は高橋に託された。前半戦はエース菅野が4度離脱するなどコマ不足の危機にも陥ったが、開幕から高橋だけがローテを死守。しかも、ハーラートップの9勝(3敗)をマークし、防御率2・51もリーグ4位の好成績だ。

ルーキーイヤーの2019年に挙げた5勝をとうに超え、自身初の2桁勝利に王手をかける。高橋は「もちろん、数字は出るものなので、多少意識してしまうところもある」と言いつつも「やることは変わらないので。しっかりした準備をして、またマウンドに上がればいいのかなと思います」と足元を見つめ直した。

昨季は左ヒジ痛を発症し、シーズン中盤まで戦力になれなかった。その反省から「一年間戦える体づくり」をテーマに掲げた。選手にとって最大の難所の一つが暑さで体重も減少しがちな夏場。しかし、高橋は食事面などに注意を払い続け「(キャンプ時よりも)1、2キロ増えているんじゃないですかね。体重が落ちちゃうと体力も減ってしまうと思うので」という。体重の徹底管理も好調の要因だ。

3連勝で受けたバトンをリーグ一番乗りの「10勝」でつなぎ、1差でピタリ追走する首位阪神を引きずり下ろす。

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