非常に強い台風14号 沖縄の先島諸島に最も接近 暴風や高波に厳重警戒 今週は西日本も大雨のおそれ

12日(日)午後6時の雨と風の予想

 きょう(日)昼過ぎに、台風14号は、非常に強い勢力を維持したまま、沖縄の先島諸島に最も接近している。沖縄では、きょうは台風14号の影響で暴風や高波、大雨に厳重な警戒が必要となる。台風は、あす(月)は沖縄から離れていくものの、風が強く荒れた天気が続く見込み。また、西日本も、湿った空気や前線の影響で雨が降りやすく、週の後半にかけて大雨となるおそれがある。一方、週明けは、東日本や北日本では晴れ間の出る所が多くなりそうだ。

台風14号接近 先島諸島は暴風や高波に警戒

12日(日)午後3時の台風14号の推定位置と24時間先までの進路予想

 非常に強い台風14号は、午後3時現在、与那国島の北西およそ110キロの海上を北上しているとみられる。きょうは、沖縄では先島諸島を中心に雨や風が強まって荒れた天気となる見込み。

台風14号による暴風・高波

 午前11時過ぎには、与那国島で45.4メートルの最大瞬間風速を観測している。与那国島などの八重山地方では、きょうは瞬間的に60メートルの猛烈な風が吹く見込み。過去に接近した台風では、風速40メートル以上の猛烈な風が吹くと、電柱や住家の倒壊などの被害が発生している。頑丈な建物の中に移動するとともに、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重な警戒が必要となる。また、うねりを伴った高波や大雨による土砂災害などにも警戒が必要だ。

台風は週明け東シナ海に停滞 西日本も大雨のおそれ

12日(日)午後2時の台風14号の位置と進路予想

 あすは、台風は東シナ海を北上していくが、沖縄ではあすにかけても風の強い状態が続く見込み。

 台風14号は、火曜日以降は東シナ海にほとんど停滞する予想となっている。あすも前線や湿った空気の影響で九州では雨が続き、火曜日以降も九州や四国、中国地方を中心に雨の降りやすい状態が続きそうだ。西日本は17日(金)ごろにかけて大雨となるおそれがあるため、今後も最新の予報に注意が必要だ。

週間天気予報

 あすは中国地方や近畿から東北にかけては、晴れ間の出る所が多くなりそうだ。ただ、北海道はあすの午前中も、上空の寒気の影響で大気の不安定な状態が続くため、局地的な激しい雨や落雷に注意が必要となる。

(気象予報士・及川藍)

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