世界最高齢〝120歳〟アカゲザルのイソコ死ぬ

世界最高齢のアカゲザルのイソコが死んだ。43歳4か月だった。アカゲザルの平均寿命は自然では15年、飼育下では25年ほどで、イソコは人間の年齢にすると120歳ぐらいだった。

京都市動物園は12日、「アカゲザル(イソコ)の死亡について」と発表した。1978年に同動物園で生まれ、10頭の子供を出産。2016年から園内に「老猿ホーム」が設置され、暮らしていた。

7日ごろから食欲不振になり、10日に入院室で酸素吸入開始。12日早朝に心不全で死んだことが確認されたという。

サルは人間に近く、またアカゲザルは繁殖が容易で大きすぎないため、実験動物として利用されることが多い。宇宙に行った初めての霊長類はアカゲザルだ。1948年に米ロケットで打ち上げられたが、窒息死。49年にも打ち上げられ、宇宙空間に行った最初の霊長類となったが、帰還時に地面に激突し、死んだ。51年に初めて宇宙飛行から生還することに成功した。

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