玉川徹氏 河野太郎氏の協力要請を評価「これで石破さんとしては出ない理由ができました」 

石破茂氏

自民党総裁選(17日告示、29日投開票)に出馬を表明した河野太郎ワクチン担当相が13日、石破茂元幹事長と会談し、直接協力を要請し、石破氏は不出馬となりそうな情勢だ。

石破氏が不出馬となった場合、石破氏への票が河野氏へ流れることになり、河野氏が候補者の中で最も有利となり、1回目の投票で勝利する可能性が出てきた。

14日のテレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」のコメンテーターで同局社員の玉川徹氏は「河野さんが石破さんに会いに行ったのは思い切ったなと思う。先週金曜日の会見で、河野さんでも安倍・麻生支配からは逃れられないんだな、じゃ、改革できないんだなとトーンが生まれたと思う。だけど、河野さんは安倍さんの敵である石破さんのところに自ら行って支援を要請したわけですよね。これはある種、今までの流れを逆転させるような効果を狙ったんじゃないかと思う」と分析。

そのうえで石破氏側の思惑については「一方、石破さんの方は、河野さんが(主張を封印し)後退しているんだったら、僕は石破さんが出ない理由はないという話をしたんですが、これで石破さんとしては出ない理由ができましたよね。石破さんは(出馬するかしないか)態度をはっきりとしていませんが〝河野さんが改革をやるんだ、じゃ今回は私は引きます〟という理屈が立つ」とみた。

こうした動きを受け、今後については「これで安倍さん、麻生さんが黙っているのかという話。世論調査では河野さんと石破さんの数字を足してみると自民党支持層では50%を超える。やはり、河野さんとしては決選投票となると厳しいと思ったんでしょうね。その前の党員投票を含めた1回目で勝ち切るためには石破さんのところに行かなければいけないということだったんじゃないか。改革も2種類あって、一つは安倍・麻生支配の改革、もう一つは既得権を持っているところから日本のためにそれを取っ払って何ができるのかという改革。安倍・麻生支配というのは改革できるかもしれないが、本当に大事なのは既得権の打破の方で、原発に象徴されるようなものを変えられるか。ちょっと期待感が出てきたかなと思う」と河野氏に期待を寄せた。

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