テレ朝・玉川徹氏 総裁選キーマンに河野太郎氏指名も「週刊誌がバッシング記事を準備」

河野太郎氏

テレビ朝日の玉川徹氏が1日放送の同局「羽鳥慎一モーニングショー」で菅義偉首相が今月中旬の衆院解散を検討していると報じられたことに言及した。

「いろんな思惑がうごめいている。総裁選回避のために解散するなんてとんでもないという人が多いが、自民党の国会議員からすれば、みんな自分が生き残るためにどうすればいいか、という考え。菅さんで戦えないなら、頭をすげ替える。選挙で自分が有利になるように、落ちないためにみんな同じ」

その上で、菅首相の心情を分析。玉川氏は「菅さんだって生き残りたい。総裁選で自分が総裁に選ばれないこともある。安倍晋三前総理・麻生太郎副総理連合からすれば、今は菅さん支持ということになってますが、最後までそうなのかわからないですから。若手が自主投票になるかもしれないし、そうなると菅さんも危ない。菅さんからすれば、総裁選で引きずり降ろされる可能性があるのなら、選挙をやって負けても同じことだろうと。それよりも、総理になって一度も選挙もせずに終わってしまうというのは、受け入れられないと考えるんじゃないかなとは思う」と指摘した。

菅首相は1日、報道陣を前に総裁選前の解散総選挙を否定したが、政界は一寸先は闇。玉川氏は来週にも行われる内閣改造での河野太郎ワクチン担当相の動向をポイントに挙げた。

「僕が一番注目しているのは内閣改造で河野さんがどうなるか。客観的にみて、河野さんが総裁になるのが一番自民党の負けが少ないんじゃないか。人気も高いし。ところが、今河野さんは霞が関と暗闘状態にあるらしい。規制改革や公務員制度を担当する河野さんに対し(官僚は)特にエネルギー基本計画に原子力の新増設を盛り込もうとしていたが、河野さんが中心になって押し留めたので、霞が関は河野さんに大臣を続けられるのを嫌がっている。もし、大臣を逃れるということなると、河野さんは総裁選に立つこともあるのではないか、と思う。そうなると話は全然変わってきます」

さらに玉川氏の口からはこんな“こぼれ話”も。「暗闘が背景にあるのかわからないが、週刊誌が河野さんのバッシング記事を用意しているとも聞いている」

激動の永田町から目が離せない。

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