「バルセロナは破産している」とBミュンヘン元社長が重大指摘

巨額の負債を抱えメッシを失ったバルセロナ(ロイター)

バルセロナは破産している――。ドイツ1部バイエルン・ミュンヘンの元社長ウリ・ヘーネス氏は財政難のスペイン1部バルセロナについて「ドイツならば破産のケース」と指摘した。

総額1400億円超の負債を抱えているバルセロナは大手金融機関から〝つなぎ融資〟を受けて今シーズンを戦っているが、スペイン紙「マルカ」によると「ヘーネス氏は、ラジオ・バビエラへの声明の中でドイツならばバルセロナは『破産の責任を負う訴訟』になるだろうとし『実際にはバルセロナは破産している』と言った」という。

ヘーネス氏はBミュンヘンのスポーツディレクターを務めたのち、社長としてクラブ経営に取り組んできた。特に莫大な金額が飛び交うサッカー界のビッグクラブでありながら支出を抑制し健全経営に尽力したことで知られる。国によって法律の違いなどはあるものの、バルセロナのクラブ財政は深刻な状態にあることを強調した格好だ。

すでにチームの象徴で〝稼ぎ頭〟だったアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(34)が流出し、ゼッケンスポンサーの楽天との契約延長も見送りになると報道されるなど、取り巻く環境は厳しさを増している。新型コロナウイルスの影響もあって収入が伸び悩む中、バルセロナはサッカー界を生き残れるのだろうか。

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