河野太郎行政改革担当相(衆院神奈川15区)を囲む自民党の中堅・若手議員らの勉強会「火曜会」が14日、党本部で開かれた。河野氏は党総裁選に向け、「国民の共感を得られる政治を通じて、人が人に寄り添うぬくもりのある社会を目指したい」と強調。出席した約20人は会を母体に、派閥横断で河野氏を支援することを確認した。
河野氏は17日告示、29日投開票の総裁選の日程に触れ、「29日がゴールだが、そこから新しいスタートが始まる。日本を前に動かすという大きな目標に、皆さんと一緒にチャレンジしたい」とあいさつ。出席者からは大きな拍手が起きた。メンバーは政策面や選挙対策などで河野氏を支えていくという。
神奈川県内議員では鈴木馨祐(衆院7区)、山本朋広(比例南関東)、牧島かれん(17区)、島村大(参院神奈川選挙区)の4氏が出席。島村氏は取材に「菅総理の政策を継承し、国際社会にしっかりと対応できるのが河野さんだ」と語り、河野氏を支援する考えを明らかにした。
河野氏はこの日、国会内の党所属議員の事務所も訪ねて回り、支援を呼び掛けた。先月末に出版した著書にサインを求められた河野氏は「信」と書き込み、「国民の信頼を得られる政治をしっかりとやっていきたい」と笑顔で語った。