今年産米初検査 主力コシは1等米 JAひすい 安定収量、良質に期待 

 糸魚川市のJAひすい(吉原勝廣代表理事組合長)は14日、管内3カ所の検査場のうち、早川地区の東川原検査場で令和3年産米の初検査を行った。

 同JA管内では10日すぎから、平野部で主力のコシヒカリの刈り取りが始まっている。初日の集荷量は少なめだったが、全量1等米に格付けされた。同JA営農部は「例年よりも品質は良好」と順調な滑り出しを喜び、刈り取りの最盛期に向けて、安定の収量と良質米に期待を寄せた。

コシヒカリなど今年産米の品質を検査するJAひすい職員(糸魚川市・東川原検査場)

 今年の集荷と品質検査の始まりに合わせ、農産物検査員の資格を持つ同JA職員や協力員らが集まった。吉原組合長は「8月の日照不足と長雨を乗り越え、大きな気象災害もなく実りの時を迎えた。生産者が丹精し育て、最後の総仕上げを行っている。厳正に公正な検査を心掛け、消費者に信頼していただける糸魚川産米を届けられるよう安全、丁寧な作業をお願いしたい」と呼び掛けた。

 同日の集荷量は6品種合わせて3260袋(1袋30キロ)。検査員が目視で粒の大きさやつやを確かめ、水分量など成分を機械で測定して等級を付けた。もち米(こがねもち、わたぼうし)、酒米(五百万石)などに高温障害の影響が見られ、同日全体では1等米比率47%となった。

検査で判定された等級を米袋に押印

 県糸魚川地域振興局農林振興部(糸魚川農業普及指導センター)によると、高温の年は白未熟粒や胴割れが出やすい傾向にあり、刈り遅れや乾燥の温度などに注意が必要という。

 今年は山間部の刈り取りが例年より早まる見込み。検査は11月ごろまで続く。

 新米の発売は22日の予定。ひすい食彩館(東寺町1)で販売される。

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