【フードロス対策】食材を美味しく食べ切るアイデアとレシピ #12

こんにちは、ナチュラルライフ探求ライターのmiaです。
持続可能な暮らし方のヒントをテーマにお届けする、連載コラム「やさしく、シンプル。サステナブルな暮らし」。

今、日本でも問題になっているフードロスについて。社会問題ではあるけれど、私たちの意識ひとつで改善できることもたくさんあるはず!

今回は私が取り入れている考え方や、実際に作ったフードロス対策レシピをご紹介します。

フードロスとは

本来まだ食べられるのに破棄される食品を、「フードロス」、「食品ロス」と言います。

「農林水産省」によると現在、年間の「フードロス」は約600万トンもあります。これはひとり当たり、お茶碗一杯の食品を毎日捨てているのとほとんど同じ量。
持続可能な世界のための国際目標「SDGs」の浸透に伴い、各企業がその対策を始めたことで個人単位はもちろん、より大きな規模でもフードロス対策が可能になりつつあります。

フードロス問題への考え方

日本人の持つ「もったいない精神」は、フードロス対策のカギになると思います。
まだ使えるものを安易に捨てないように育てられてきた私たちは、食に関しても残さず感謝していただく心がありますよね。

またマクロビオティックの考え方のひとつ、「一物全体」。
これは、栄養価で考えてバランスがいいことはもちろん、食材を丸ごと使うためゴミを出さないことにも繋がります。
ただ化学肥料や農薬を使う慣行栽培だと、どうしても皮や茎まで食べることに躊躇しがちに。だからこそ、少し高くてもオーガニックや自然栽培の食材を選ぶのが理想です。

野菜を使い切る工夫

特売などでつい買い過ぎてしまい、野菜室の隅で処分されるのを待っているような野菜はありませんか。
それらを最後まで、美味しく食べるための簡単なレシピや方法をご紹介します。

「具沢山みそ汁」は食卓の救世主

基本、どんな野菜を入れても立派な一品になるのだから、みそ汁ほど便利なメニューってないですよね。
ひとり暮らしの私は、具沢山のみそ汁に発芽玄米入り雑穀米だけで済ますときも。みそやお米にもこだわっているので、それだけでも体にとってはご馳走です。

・野菜ブロスで
野菜の皮や茎、ヘタなどの切れ端は煮詰めて野菜ブロス(ダシ)に!
野菜でもしいたけや長ネギ、ごぼうなどなら和風の、セロリやズッキーニ、ハーブなどなら洋風のブロスになりますよ。
栄養が詰まったブロスはみそ汁にはもちろん、ちょっと天然塩を足してそのまま飲んでも美味しいです。

香ばしく焼き上げた「チヂミ」

生地はつなぎ程度に、具沢山で焼くと美味しいチヂミ。
余っている野菜や食材を細切りにして生地に混ぜ込み、油を足しながら両面を焼き上げるだけ。油は多めに使うので、上質なごま油やこめ油がオススメです。

材料:2人分

【生地】

・小麦粉(米粉)……80~100g

・水……170~200cc

・塩……ひとつまみ

・無添加ダシ……1/2袋

・卵……1個

【野菜】

・余っている野菜

【タレ】

醤油、酢……大1

豆板醤、ごま油……大1/2

白ごま……適量

好みでみりん少々を入れてもOK。

保存食に残り野菜の「発酵ピクルス」

材料を全て瓶の中に詰めて、軽く蓋をして常温で保存するだけという簡単さ。季節や温度にもよりますが、プクプク泡立ち始めたら発酵のサイン。6日頃からが食べ頃です。

お酢で漬けるものより角が取れてまろやか、なのに濃厚な酸味が特徴です。素材の味が生きるってこういうことか、と納得の味わい。
材料が水からはみ出でるとその部分の腐敗が進みますので、重石などを使い沈めるのがコツです。

材料:

・できるだけ自然栽培の野菜……瓶に入るだけ(野菜は食べやすい大きさに切る)

・天然塩……水に対して3~5%

・ディル……少々(お好みで)

・にんにく……まるごと1つ(お好みで)

・水……野菜が全てかぶる程度

・ガラス製の保存瓶(煮沸消毒したもの)

フードロス対策には、食べ物を使い切る以外にも必要な量だけ買うことや、企業の取り組みを応援することなどできることはたくさん。
無理なく続けられるように、自分なりの方法を見つけてみるのがよさそうです。

こちらのコラムは毎月第1・3金曜日に更新します。
では、また次の更新をお楽しみに!

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