木竜麻生と藤原季節が初共演 等身大の恋愛の危うさと歯がゆさ描く「わたし達はおとな」公開決定

木竜麻生と藤原季節が初共演する映画「わたし達はおとな」が、2022年6月に劇場公開されることが決まった。木竜麻生と藤原季節は本作が初共演となる。

「わたし達はおとな」は、20代の等身大の恋愛の危うさと歯がゆさを描いた作品。大学でデザインの勉強をしている優実は、自分が妊娠していることに気づく。知り合いの演劇サークルのチラシを作ったことがきっかけで出会った直哉という恋人がいるが、おなかの子の父親が直哉という自信を持てず、悩む優実。一方、直哉は現実を受け入れようとすればするほど優実への想いや考えがすれ違っていく。もろく崩れやすい日常、“少女”から“女性”になる過程、甘く切ない恋のほろ苦さや歯がゆさ、そして自分の中に押し込めるしかない葛藤などが描かれる。

主演を務めるのは、映画初主演を果たした「菊とギロチン」やヒロインに抜擢された「鈴木家の嘘」で多くの映画賞を受賞した木竜麻生。「his」「佐々木、イン、マイマイン」「くれなずめ」などで存在感を見せる藤原季節が共演する。メガホンを取るのは、「部活、好きじゃなきゃダメですか?」「死にたい夜にかぎって」「きれいのくに」など、多くのテレビドラマの脚本を手掛けてきた加藤拓也。今作がオリジナル脚本による初めての長編映画となる。

本作は、新進女優と次世代監督がタッグを組み、「不器用に、でも一生懸命“今”を生きるヒロインたち」をそれぞれの視点で映画化するプロジェクト、”(NOT) HEROINE MOVIES”=ノット・ヒロイン・ムービーズの第一弾として制作された。

加藤拓也監督、木竜麻生、藤原季節のコメントは以下の通り。

【コメント】

■加藤拓也監督
演劇と映画は全く違いますし、自分が演劇で良しとしているものがどうすれば映像の中でもできるのかまだわかっちゃいませんが、今回は普段から一緒に演劇をやっている人達と稽古をして稽古をして、リテイクをしてやり込んだ結果の生感というもの、だからつまりライブ感ですよね。生イコール演劇ではございませんが、私達を通じて私達を見つめる、とにかく生活がそこにあると思える生活の映画が出来上がったのではないかと思っております。私達の生活を非日常で俯瞰して体験する、そんなことがテーマの映画です。一口にラブストーリーと言われてしまえばそれまでなのですが繰り返し言わせていただきますとこれは生活の映画なのです。ドキュメンタリーじゃないですよ。アドリブもないですよ。映画だから。

■木竜麻生
「"生活"や"暮らし"がそこにある」
「表と裏だけじゃなくて、もっといくつも面があるんだと思う」
加藤監督が言っていた言葉を心に書き留めて、相手と役と自分と向き合ってみた。
ある時、たくさんの人に守られているような初めての感覚の中で、見たことのない顔をした自分がいた気がしました。
あのアパートや道端、そしてそこのカフェ。あらゆるところにこの映画の中の人達がいるんじゃないか....そんな気がしています。

■藤原季節
加藤拓也監督の書いた物語にこれまで多く参加してきたが、その度に文字通りボロボロになった。彼の脚本や芝居は、基本は技術的な積み重ねの上に成り立っているが、最後には激しくエモーショナルな部分で戦うことを自然に求められる。それでいつもボロボロになるわけだが、『わたし達はおとな』ではそのボロボロ具合がいつもとは比にならなかった。木竜麻生さん演じる優実と一緒に、傷つけ合ったり笑ったりしながら、この物語を駆け抜けた。優実がそこに存在していたということは、僕の癒えない心の傷がずっと証明している。

【作品情報】
わたし達はおとな
2022年6月10日(金)より、新宿武蔵野館 ほか全国公開
配給:ラビットハウス
(C)2022『わたし達はおとな』製作委員会

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