エンゼルス アデルとトラウトの両外野手が戦列復帰せず今季終了へ

残り3週間を切った2021年のレギュラーシーズン。エンゼルスは5月に故障者リスト入りしたマイク・トラウトが戦列復帰しないままシーズン終盤の戦いを迎えている。日本時間9月16日には若手有望株のジョー・アデルの故障者リスト入りも発表され、エンゼルスはレギュラー格の外野手をさらに欠くことになってしまった。ジョー・マドン監督は両外野手の今季中の戦列復帰の可能性について、否定的な見解を示しており、アデルとトラウトは故障者リスト入りしたままシーズンを終えることになりそうだ。

アデルは日本時間9月12日のアストロズ戦で守備時に左翼フェンスに直撃して背中を痛めた。マドンは同15日のホワイトソックス戦の試合前に「出場できる可能性がある」と話していたが、トレーニングスタッフとのさらなる話し合いの結果、同16日になって故障者リストに登録することを決定。理由は「左腹部の痛み」と発表されている。マドンは「このようなケガは回復に時間がかかる可能性がある。シーズンは残り2週間くらいだから、どちらかといえば間に合わない可能性が高いだろう」と今季終了の可能性を示唆した。

アデルを欠くとなれば、トラウトの戦列復帰を期待したいところだが、リハビリを続けているものの、戦列復帰の前に必要なマイナーでのリハビリ出場を行う段階には達していない。「彼はプレーしたがっている。でも、今日や明日、すぐにプレーできる状況ではない。復帰前に打席に立たせないといけないからね。復帰は難しいと思う」とマドン。指揮官の言葉から判断する限り、トラウトが今季再びエンゼルスのラインナップに名を連ねる可能性は極めて低そうだ。

なお、エンゼルスの外野陣では、若手有望株のブランドン・マーシュも実戦経験を積んでおり、ベテランのジャスティン・アップトンは来季まで契約が残っている。アップトンはベンチ要員に甘んじることになるのか。トラウトはセンターからレフトにポジションを移すのか。来季の外野陣の起用法にも注目が集まる。

© MLB Advanced Media, LP.