銀座クラブ問題で自民離党の松本純氏、衆院選出馬へ 「地元から後押し」復党希望も

記者団の取材に衆院選出馬の意向を表明した松本純氏=16日午前11時10分ごろ、神奈川県庁

 新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言中に東京・銀座のクラブを訪れていた問題で自民党を離党した松本純・元国家公安委員長(衆院神奈川1区)が16日、今秋行われる衆院選に立候補する意向を表明した。

 神奈川県庁で記者団の取材に応じ、「軽率な行動を深く反省している。今後についていかに行動するべきかを悩んできたが、地元から力強い後押しをいただいた。薬剤師として日本の研究開発のスピードアップに取り組み、コロナ対策を進めたい」と語った。

 自民党復党への希望も示した上で、「自分が決めることではない。無所属であろうと挑戦させていただく」と述べた。

 松本氏は宣言期間中の今年1月、深夜に銀座のクラブをはしごしていたことが発覚。責任を取って党国対委員長代理を辞任後、2月に自民党から離党勧告処分を受け、離党した。

 1区を巡っては自民党県連が7月、地元の所属県議・市議は松本氏を支援する意思が固いとして、次期衆院選に党公認候補を擁立しない方針を決めていた。

 1区には他に、立憲民主党の現職・篠原豪氏、日本維新の会の新人・浅川義治氏が出馬を予定している。

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